霊園と墓地の違いとは?│霊園・墓地比較・異なる供養形態
- 2019.08.13 | 知識
霊園や墓地と聞くと、お墓を建てる場所をイメージする方がほとんどではないでしょうか。
どちらもお墓を建てる場所ということに違いはありませんが、霊園と墓地とでは意味が異なります。
それぞれの違いを知れば、お墓の場所を選ぶ際のヒントになるでしょう。
今回は知っているようで知らない霊園と墓地の違をご紹介します。
霊園と墓地について、正しい知識を持ちましょう。
霊園と墓地の違い
まずは霊園と墓地の違いについてみていきます。
法律で定義されているわけではありませんが、霊園には主に自治体などが運営する公営霊園や、民間が運営する民営霊園などが該当します。
お寺の境内地にある墓所以外を霊園といい、主に自治体や民間の組織が管理・運営していることがポイントです。
一方で墓地は法律的観点から読み解くと広義の意味とされていますが、一般的にはお寺に併設された墓所を指します。
※墓所とは霊園や墓地内にあるお墓を建てる為の区画のことです。
霊園や墓地の種類について
上記でも少し触れましたが、霊園や墓地にはそれそれぞれ種類があります。
霊園(公営霊園・民営霊園)
自治体で運営されているのが公営霊園で、自治体が運営しているという性質上、安心して利用できます。
一方で民営霊園は民間組織が運営しているため、運営次第で異なりますが、送迎などのさまざまなサービスが期待できます。
サービス面以外も、比較的に交通アクセスが良い場所だったり、起伏が少なくバリアフリー設計になっていたりと、お墓参りのしやすさも民営霊園の魅力です。
墓地(寺院墓地・共同墓地・部落墓地・みなし墓地)
お寺の境内の中にお墓が並んでいる場所を寺院墓地と言います。
各お寺が独自に管理している墓地で、そこにお墓を建てるのは基本的にそのお寺の檀家です。
中には檀家でなくとも受け入れてくれるお寺もあるため、寺院墓地が気になる方は問い合わせてみると良いでしょう。
その他にも共同墓地・部落墓地・みなし墓地などとと呼ばれる地域コミュニティで運営・管理されている墓地が存在します。
お住いの地域によっては共同墓地を利用するというのも選択肢のひとつです。
霊園や墓地でのお墓のイメージ
霊園や墓地に建っているのは、一般墓(家族墓)だけをイメージされている方が多いと思いますが、中には納骨堂・合祀墓や樹木葬と呼ばれる新しい供養の形を提供している霊園やお寺もあります。
一般的なお墓と併設している墓地・霊園もあれば、それだけを運営している霊園なども存在します。
ここでは納骨堂・合祀墓・樹木葬について簡単に説明していきます。
納骨堂
納骨堂とは、主にご遺骨を納める屋内施設のことを指します。
屋外に建立される一般墓とは違い、屋内に設置された納骨壇などにご遺骨を納める供養方法です。
納骨壇のような仏壇式の他にも、ロッカー式や自動搬送式など様々なタイプが存在します。
納骨堂について詳しく知りたい方はこちら:納骨堂について
合祀墓
合祀墓とは、個人や家族の為のお墓を建てるのではなく、ひとつの大きなお墓に合同で埋葬されます。
お墓の承継者がおらず管理が難しい場合は、一般墓ではなく合祀墓を選択し管理や供養をしてもらうのも一つの方法です。
埋葬後はご遺骨の取り出しができないことが多い為、注意する必要があります。
合祀墓について詳しく知りたい方はこちら:合祀墓とは?
樹木葬
樹木葬とは、樹木を墓標にして、その周りに遺骨を埋葬するという新しい供養のかたちです。
一括りに樹木葬と言っても、一つ一つの納骨スペースの上に墓碑を置くタイプや、新たに苗木を植えていくタイプなど様々な種類が存在します。
ライフスタイルの変化に伴い、子供に負担をかけたくないからと樹木葬を選ぶ方も多くなっているようです。
樹木葬について詳しく知りたい方はこちら:樹木葬とは?
まとめ
霊園や墓地の種類や違いについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
霊園・墓地では種類や内容が異なり、供養の形態も一般墓をはじめ、納骨堂・合祀墓・樹木葬などさまざまです。
また、お寺や霊園側がお墓や納骨堂など個別に管理や供養を行なう永代供養と呼ばれる供養方法も人によっては選択肢に入ります。
このように、さまざまな選択肢の中から自分や家族に合った供養の場所、かたちを選ぶ機会が多くの方に訪れるます。
その時に慌てて選ばなくていいように事前に情報を集め、知識を得ておくことが大切です。