瀬戸内海に面し、景観に優れた墓地が多い大分県。

従来のお墓（墓石）の特徴として、お参りしやすいよう前面に広い階段を設け、納骨扉を背面に向けたお墓を多く見かけます。

地域差も有り、県南部などの海岸に近いところは墓地の確保も限られ、比較的小型のお墓が見受けられます。
北部（特に宇佐、長洲地区）のお墓は竿石（仏石）も大きく迫力のあるお墓も目につきます。

文字や家紋などの彫刻に金箔を施すことはあまりなく、黒色や白色を入れるのが主流で、控えめな外観をしています。

使用石種をみると黒御影のお墓は割合的に少なく、白御影・グレー系のお墓が多いのも大分県の特徴です。

白やグレーの石が多い理由として、福岡県で産出されている内垣石、佐賀県の天山石、山口県の徳山石、愛媛県の大島石など近隣で採れる国産材を多く使用していた影響と考えられます。

納骨室（カロート）の壁の高さは、隣接する熊本県などと比べて若干低い傾向にあります。

その納骨室の周りを外柵で囲むなどして広い敷地に建立するのも大分県のお墓の特徴のひとつです。

近年ではこうした従来型のお墓は減少傾向にあり、お墓の小型化が進み外柵なども設けずに前面から納骨するタイプを多く見かけるようになりました。

地震の影響からか背の高い和墓より背の低い洋墓が多く選ばれ、掃除のしやすさを求めたりデザインにこだわったりするなど多様化が進んでいます。

大分県の墓地や霊園の状況は、個人所有の墓地を除き５１２箇所あります。
運営別内訳は以下の通りです。

（参照：令和元年度衛生行政報告例）

個人所有を含めると７４５箇所になり、その半数以上が大分市に集中しています。
納骨堂の数をみると３２３箇所あり、こちらも大分市に半数以上が存在しています。

景観に優れた墓地が多い大分県ですが、その分墓地や霊園の多くが山地にあり、お墓参りでは車を利用される方が多いようです。
墓地や霊園からお探しの方は、そういった面を考慮されて選ばれることをおすすめします。

お墓選びの最も重要なポイントは、相談がしやすく、的確なアドバイスを貰えるお墓のプロフェッショナルに依頼することです。

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