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国産の御影石について|お墓・種類・特徴|詳しく解説します

墓地や霊園に建っているお墓ですが、その多くは御影石でつくられています。
御影石といってもすべて同じ石を使ってつくられているわけではなくさまざまな種類の石が用いられており、産地もばらばらです。
 
大きく国産材と外国材に分けられますが、その数は100種類以上におよぶといわれており、今も世界のどこかで新しい石種が発掘されたり、反対に石山が閉山されたりもしています。
 
あまりにも種類が多く、お墓を考えられている方でどの石を使うか悩むことがあるかもしれません。
 
実際に墓石の購入を検討しているとき、白や黒などのばくぜんとしたイメージはあっても、具体的にどの石が良いのかまではわからない方がほとんどだと思います。
 
そこで今回は、代表的な国産材についてご紹介します。
 

 

 

国産材とは?

国産材とは、名前の通り日本国内で採石できる石のことを指します。
国産という響きには何だか高価なイメージがあるかもしれません。
 
しかし、ひとことで国産材と言っても、石の色はもちろんのこと、柄や硬さ、吸水率などさまざまです。
 
地域によって採れる石が異なり、産地の数だけ特色が異なります。
 
採掘される山は同じでも、場所や岩盤の層、採掘された時期によって、石の色合いや模様が微妙に異なる場合もあります。
 
日本で採石される石材は、日本の風土に合っている石が多いといわれており、古くから歴史ある建物や文化財に使われてきました。
 
国産材が持つ歴史の深さも価値のひとつです。
 
 

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代表的な国産材

代表的な国産御影石をいくつかご紹介します。
 

庵治石

日本でもっとも有名な銘石のひとつである庵治石は、香川県高松市庵治町で採掘されている石材です。
吸水率が低く、耐久性に優れています。
 
世界的にも高く評価されている石材です。
日本三大花崗岩のひとつとされており、花崗岩のダイヤモンドとも呼ばれています。
 
庵治石は硬度を示すモース硬度が7と、非常に硬い石といえるでしょう。
御影石の平均モース硬度は6のため、庵治石は御影石の中でも特に硬質だということがわかります。
 
青みを帯びたきめ細かい石肌に、斑(ふ)とよばれる模様が特徴的です。
石の表面には黒雲母と石英がまだらに混じっていますが、磨くことで濃淡が浮き出てきます。
この模様は世界に2つとしてなく、唯一無二のものといわれています。
 
磨かれた表面が非常に美しい御影石です。
 

本小松石

本小松石は、神奈川県真鶴町のみで採掘されている安山岩です。
たいへん希少性が高く、高価な石に分類されます。
 
淡い灰緑色が特徴で、あたたかみのある光沢と流れの美しさが魅力的といわれています。
圧縮強度が極めて高く、非常に硬く耐久性に優れた石です。
 
吸水率が1%を超えるなど、御影石に比べると水を吸いやすい石に分類されます。
そのため変色しやすいとされていますが、時を経るごとに色目が変わり、味わい深くなるという見方もできるため、捉え方次第で色の変化を楽しまれる方もいるようです。
 
昔から日本人は経年により変化する色合いを風情あるもの、侘び寂びとして美しさを見出し、楽しんでいたのでしょう。
 
一般的に吸水率の高い石はひびが入りやすいされていますが、本小松石は耐久性に優れており、花崗岩に比べて粘り強い特徴を持っています。
 

大島石

大島石は愛媛県今治市の北にある大島で採掘される花崗岩です。
特に西日本で人気があり、墓石として使用されています。
 
石目が均一で硬く、時を経るごとに青みが増していくとされています。
とても上品で落ち着いた雰囲気が魅力です。
 
吸水率が低く、耐久性に優れている点が特徴です。
風化に強いため、お墓を建立したときと年数が経ったときを比べても色あせが少なく、長持ちします。
経年劣化が起こりづらい石として、広く使用されています。
 

万成石

岡山県岡山市の万成で採掘される花崗岩です。
 
綺麗な桜色の色合いから、桜御影石と呼ばれています。
気品ある美しい桜色が特徴的です。
 
やわらかな色合いに反して国産材の中でもトップクラスの硬度を持ち、変色しない石材として使用されています。
 
また、現在では日本国内で唯一採石できる桜御影石です。
 

徳山石

山口県の周南市の沖合にある黒髪島で採掘される花崗岩です。
 
青みがかった白系の色合いで、硬くて耐久性に富み、艶持ちが良いといわれています。
さらに錆や変色がしにくく、磨けば白色の巨晶が浮かび、独特の風合です。
また、国産材の中では比較的に長材や大材が取れることも特徴です。
 
徳山石は国会議事堂に使用されたことで有名になりました。
九州一円で使用されており、西日本で最も多く使用されている国産材です。
 

天山石

佐賀県唐津市で産出される花崗岩です。
青みがかった中目の石で、青御影石に分類されます。
 
国産材の中でもトップクラスで吸収率が低く、雨の後でも色がほとんど変わりません。
非常に硬質で、墓石向きの石といわれています。
 
九州では長崎県・佐賀県全域、鹿児島県北部、宮崎市などでは特に人気が高いようです。
実際に建立して数十年経過しても色の変色が少なく、永く輝きを保ちます。
 
九州を中心に使われている石材ですが、近年では関西や東海など、広い範囲で用いられるようになってきました。
 

内垣石

福岡県京都郡で産出される花崗岩です。
特に九州で評価を得ている石材で、青みがかった高級感ある石肌が特徴です。
 
産出量が少なく、関西地方では幻の銘石とも呼ばれています。
それだけ希少性が高い石といえるでしょう。
 
吸水率が非常に低い上、硬質のため雨が降っても変色がほとんどありません。
硬質で風化に強く、経年による変色や色あせが少ない石です。
 
採石された内垣石の9割を墓石に使用されており、墓石向きの石といわれています。
 

国産材が高価な理由

一般的に、国産材は外国材より高価であることが多いです。
高価である理由をご紹介します。
 

希少性が高い

国産材は希少性が高く、貴重であればあるほど価格が高騰します。
供給量が少なく、人気がある石は入手しづらい分、高価になってしまうのです。
 
国産材でも、安定した供給が望める石は比較的お求めになりやすい価格で市場に出回ります。
 

歩留まり率が高い

歩留まりとは、原料100%に対しどれだけの量を使用できるかという比率です。
 
墓石は原石の流れやキズを省き、石目をあわせてつくられます。
そのため、原石に対して捨てなければならない部分が発生してしまいます。
 
この、捨てる部分が多いほど歩留まり率は下がります。
歩留まり率が低ければ低いほど、お墓1基建てるのに必要な石の量が増え、結果、価格へと反映されるのです。
 
石の種類によって歩留まり率は異なりますが、国産材の場合はおよそ10%以下とされています。
中でも庵治石は特に低く、希少価値の高い石といわれています。
 

加工費(人件費)が高い

国産材を国内で加工する場合、海外との加工費(人件費)の違いが価格へと反映されます。
もちろん採掘する方も同様です。
 
高級墓石の場合、全国的に有名な石工が集まる地域で製作されることも多く、細やかなところまでこだわり抜いたお墓を建てたいという方に選ばれています。
 
また、国産材を外国で加工する場合もあり、その場合は国産加工に比べて価格は抑えられる傾向です。
 

高価な石と良い石は違う

国産材が高価である代表的な理由としては希少性が挙げられます。
 
希少で人気があればあるだけ高騰するため、必ずしも高価な石だから良い石というわけではありません。
そのため、金額だけで判断するのではなく、石の持つ特徴や風合いを把握したうえで検討しましょう。
 
また、一般的に良い石の条件を満たしている石材が自分にとって理想の石とも限りません。
 
吸水率が低ければ水を吸わず変色しづらいとされています。
しかし中には、あえて吸水率の高い石を使用することで経年によって変化する色合いを楽しみたいと思う方もいるでしょう。
 
自分が望んでいるお墓がどういったものか、じっくり考えて石種を検討することをおすすめします。
 

まとめ

国産材についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
 
国産だから高いというわけではなく、吸水率の低さや石の硬さ、希少性、歩留まり率などさまざまな条件によって価格が決まります。
 
歴史の深さや著名人のお墓、歴史的建造物に使用された実績など、国産材ならではの価値もありますし、国産ということにステータスを感じ選ぶ方もいるでしょう。
 
また、地元で採れる石があれば親しみを感じ、お墓に使用する方もいます。
 
いずれにしても石について迷われている場合はプロである石材店への相談がおすすめです。
石の特徴など、見ただけではわからない点を教えてもらえます。
 
一生に一度あるかないかのお墓ですから、国産材を検討する際は、じっくり石を吟味して選ぶようにしましょう。
 
 

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