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金仏壇の掃除方法|掃除の流れ・注意点|詳しくご紹介します

毎日のおつとめで手を合わせる仏壇ですが、時には掃除やお手入れをしたいものです。
 
仏様やご先祖様を祀る仏壇。いざ掃除をしようと思った時、どのように掃除をしたら良いのか悩まれたことはありませんか?
 
また、いつでも綺麗な状態にしておくのが理想だとわかっていても、多忙でなかなか手が回らないという方もいるかもしれません。
 
仏様やご先祖様のために仏壇を綺麗に保つことはもちろんですが、それだけではありません。
仏壇を綺麗にすることで運気が上昇するともいわれており、家族や自分のためにも仏壇は綺麗にしておきましょう。
 
そこで今回は、金仏壇の正しい掃除方法についてご紹介します。
 

 

 

仏壇を掃除する前に

仏壇は種類によって掃除方法が異なります。
家に安置してある仏壇がどのタイプのものか、把握した上でお掃除やお手入れを行いましょう。
 
まず、種類別に大まかな仏壇の特徴をご紹介します。
 

金仏壇

漆塗りで金箔が施されている仏壇を金仏壇といいます。塗り仏壇と呼ばれることもあるようです。
名前の通り金箔で仕上げられ、煌びやかなのが特徴です。
浄土真宗の方を中心に選ばれることが多い傾向にあります。
 

唐木仏壇

唐木仏壇黒檀紫檀などでつくられる、美しい木目が特徴の仏壇です。
木材の材質や木目によって価格が異なり、中には総無垢材でつくられる貴重かつ高価なものもあります。
金箔を施す場合は一部分に施されるようです。
 

家具調仏壇

家具調仏壇とは近年増えてきた新しいタイプの仏壇で、シンプルな装飾とすっきりとしたシルエットが特徴的です。
モダン仏壇ともいわれ、現代的な仏壇といえるでしょう。
家具のようにインテリアになじむのが特徴です。
宗派色が薄く、20世紀後半以降の日本人住居にあわせてデザインされています。
 

掃除に適した日?

本格的な掃除やお手入れであれば、お正月やお盆、お彼岸など区切りとなる行事の前にされる方が多いでしょう。
 
では、普段の掃除はどうでしょうか。
結論から言えば仏壇の掃除はいつおこなっても構いません。
汚れやほこりが目についたときなど、常に綺麗にしておくことを心がけましょう。
 
掃除やお手入れはいつ行っても良いのですが、注意しなければならないこともあります。
 

注意すべきこと

仏壇を掃除するうえで注意すべきことをご紹介します。
 

水に注意する

仏壇に水気はよくありません。
水気は金箔が剥げる原因になりますし、漆部分に跡が残ってしまうおそれもあります。
 
乾いたやわらかめの布を使用しましょう。
 

湿度が高い日なるべく避ける

雨の日や曇りの日など、湿度が高い日の掃除はなるべく避けます。
 
大がかりな掃除の際は換気のために窓を開けたり、仏具を外へ出したりします。
その際、湿度の高い空気が室内に流れ込んでしまうからです。
 
雨や湿度の高い日は軽く乾拭きする程度にしましょう。
 
ただし晴れている日でも、窓を開けて換気をしたり除湿器をかけたりとできる限り湿度を低くすることを心がけます。
 

金仏壇の掃除の仕方

それでは、金仏壇の掃除の方法についてご紹介します。
 

特徴

金箔部分には手で触れてはいけません。
金箔に指紋がつくことでさらに汚れてしまったり、手に金箔がつき剥げてしまったりする可能性があります。
 
一度剥げてしまった金箔の修繕には数十万円掛かる場合もあるため、触れないよう注意しましょう。
 
自分で掃除ができる場所が少ない金仏壇ですが、無理に全体を掃除してしまうとさらに汚してしまう可能性があります。
金仏壇の掃除には細心の注意が必要です。
 
「金箔部分の掃除は?」と思われるかもしれませんが、原則として行いません。
どうしても掃除が必要な場合はプロである業者に依頼しましょう。
 

掃除の流れ

  • 金仏壇 : 掃除を始める前に
    ご挨拶
    まずは仏様にご挨拶をします。
    これから仏壇の掃除をするということを伝え、掃除に入ります。
     
    通常通り合掌です。
     
    準備・写真撮影
    床にブルーシートや新聞紙を敷き、掃除の準備を整えます。
     
    整えたら仏壇の写真を撮りましょう。
    仏壇の中にはさまざまな仏具が置いてあり、元通りの配置にするのが大変です。
    事前に写真を撮っておき、掃除を終えたら写真を見ながら配置できるようにします。
  • 金仏壇 : 掃除の方法
    仏壇・仏具を出す
    素手で触れると指紋が付着して取れなくなる可能性があります。
    毛羽立たない手袋をはめ、掃除をします。
     
    まずは簡単に取り外すことができる仏具を出し、次いで仏間から仏壇を出します。
    仏壇にはさまざまな仏具がありますが、自分で取り外せるものは取り外して構いません。
     
    瓔珞(ようらく)や吊り灯籠など取り外すのが難しそうなものは無理して取り外そうとしないでください。
    仏壇はとても繊細につくられているため、誤って壊してしまう可能性があります。
     
    また、前述の通り金箔部分には触れないよう注意しましょう。
     

    仏壇の電線は目立たないよう配置されていることがほとんどです。
    引っかけて怪我をしたり仏具を壊したりしないように取り扱いには細心の注意が必要です。
     
    ほこりを取る
    筆で漆部分のほこりを取ります。上段から取っていきましょう。
    仏壇の掃除の基本は上から下です。
     
    ほこりを取る際は軽くなぞるようにし、力を込めないよう気をつけます。
    筆が金箔や金蒔絵に触れないよう注意してください。
     
    汚れを取る
    金仏壇の掃除は漆部分のほこりを取る程度が望ましいとされています。
     
    ひどい汚れなど、どうしても気になる場合でもやわらかい布でそっと拭く程度にとどめます。
     
    磨くように拭きあげるのではなく、軽く触れるように布をあてるのがポイントです。
    取れないからといって強く拭いてはいけません。
     
    仏具を綺麗にする
    仏壇を綺麗にしたら、仏具も掃除します。
     
    燭台(ロウソク立て)はロウ取り剤を用いてロウを落とします。
    陶器製の仏具は食器用洗剤をつけて洗います。
    金属製の仏具の中で、金メッキやセラミック加工がしてあるものは布で拭いて綺麗にします。
     
    おりんなどの真鍮製の仏具には金属磨きを使って磨きますが、仏具によっては磨くと傷んでしまうものがあるため注意が必要です。
    最適なお手入れ方法がわからない場合は自己判断せず、専門店に相談することをおすすめします。
     
    仏壇・仏具を元に戻す
    最初に撮った写真と照らし合わせながら、仏具を元に戻します。
    このとき、仏具に水気が残っていないか注意しましょう。
     
    取り出す時同様、電線に引っかけてしまわないよう作業は丁寧に行います。
  • 金仏壇 : 掃除が終わった後は
    ご挨拶
    掃除を終えたら、仏様に挨拶をしましょう。
    合掌をし、掃除の終了を報告します。

 

まとめ

金仏壇の掃除方法についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
こまめに綺麗にすることで、仏壇は長い間良い状態を保つことができます。
 
本格的な掃除は頻繁にできることではないですが、毎日のおつとめの際に表面のほこりを払うなど普段からできることはやっておきましょう。
 
綺麗にしたいと思っても繊細な金仏壇は注意することが多いです。
その中でも特に金箔に触らないことや、水の使用に注意が必要なことは必ず覚えておきましょう。
 
大がかりな掃除の際は無理をせず、プロである仏壇店に掃除を依頼するというのも一つの方法です。
自分で掃除をして壊してしまったり余計に汚してしまったりすると、膨大な修理費用がかかってしまいます。
 
仏壇を掃除することはとても大切なことです。
定期的に掃除をして、仏壇を綺麗に保つことを心がけましょう。