お墓参りの服装について│マナーってあるの?│疑問を解消します
- 2019.09.12 | 知識
お盆やお彼岸をはじめ、お墓参りをする機会が度々あるかと思います。
当たり前のようしているお墓参りですが、どのような服装で行けば良いのか悩まれたことはありませんか?
ルールが明確に定められているわけではありませんが、だからこそ悩むこともあるでしょう。
今回は、お墓参り時の服装についてのマナーをご紹介します。
目的に応じた格好を
日程や段取りが決め込まれた葬儀や法事と違い、お墓参りは日常に溶け込んだ風習といえます。
一説ではお葬式をハレ(非日常)の行事と扱うのに対し、お墓参りはケ(日常)の行事とみなされています。
そのため、日常行事であるお墓参りは必ずしも礼服(喪服)で行う必要はありません。
前提としてお墓参りはいつ行っても良いものです。
仕事帰りのスーツ姿や、作業着で行っても構いません。
お墓参りの目的次第で服装を選びましょう。
掃除
たとえば掃除をするためにお墓参りに行く場合、大事なのは動きやすいかどうかです。
動きやすく、汚れてもいい服装で行くことをおすすめします。
カジュアルな格好でも問題ありません。
濡れた石はとても滑りやすいため、滑りづらい靴を履いていきましょう。
第一に安全性を考慮することと、長時間掃除する場合は、暑さ対策や寒さ対策も忘れずに行うことが大切です。
節目の挨拶
入学式や成人式、七五三など人生の節目でお墓参りに行くという方も多いのはないでしょうか。
そのときは晴れ姿を故人に見てもらうため、華美な格好でお参りしてもマナー違反ではありません。
ただし、成人式の場合では、白いファーショールなどは外すことをおすすめします。
結婚や出産など、大事な報告をするときはかしこまったスーツで故人に報告をするとよいでしょう。
初盆・法事
初盆でも、お墓参りの際は普段着で構いません。
法要があるときは夏用の礼服を着用します。
お盆は夏にあるため、熱中症に気をつけましょう。
かしこまりすぎて熱中症にかかってしまっては大問題です。
法要の際は基本的に準礼服に身を包みます。
しかし、喪服を着用するかは地域によって変わりますので、風習にしたがってください。
一般的に男性はダークカラーもしくはブラックカラーのスーツを着用します。
ワイシャツは白が望ましいでしょう。
女性もダークカラーのスーツあるいはワンピースを着用します。
通常時
普段、ふとした時にお墓参りをすることもあるでしょう。
その際は普段着のカジュアルな格好で大丈夫です。
色は控えめで落ち着いたものを選ばれるとよいでしょう。
服装の注意点
お墓参りする際、いくつか注意点があります。
毛皮やファー、アニマル柄は着用しない
故人が眠るお墓に、殺生をイメージさせる毛皮やファー、アニマル柄の服を着用することは避けましょう。
仏教の教えでは殺生は戒められています。
服に気をつかっていても、鞄やスマートフォンケース、アクセサリーなどに使われていることもあるため、注意が必要です。
派手な色・露出は避ける
故人やご先祖様を供養するためにお墓参りをしているのですから、派手な色の服装は控えましょう。
原色系はできるだけ避け、暗めの色や落ち着いた色を選ぶようにします。
アクセサリーなど華美な装飾もお墓にふさわしくないとされています。
また、露出が多い服装もお墓参りには不適切です。
お墓参りの際、露出は控え、肌をできるだけ見せないようにすることが一般的なマナーとされています。
自然が多いお墓では、怪我をしたり虫に刺されたりする可能性があるのも理由の一つです。
靴も石や段差で怪我をしないようサンダルやヒールの高いものは避けましょう。
帽子
帽子を着用することはマナー違反かもしれない、と思われる方もいることでしょう。
結論からいえば、帽子の着用はマナー違反ではありません。
特に夏は日差しが強く、熱中症対策として帽子をかぶることも多いです。
しかし、お参りのときだけは帽子をとるようにしましょう。
目上の方に挨拶するときに帽子をとるのと同じ理由です。
まとめ
お墓参りの服装について、マナーという観点からご紹介しました。
多くの方が日常的にお参りをしたり、節目の挨拶や報告などさまざまな目的でお墓参りをする機会があると思います。
その際に着用する服装に厳密なルールがあるわけではないため、清楚で落ち着いた格好を心がければ問題はありません。
マナーに配慮しながら目的や季節、環境に適した格好でお墓参りをしましょう。