仏像の見分け方|如来・菩薩・明王・天部|わかりやすく解説

近年、神社仏閣についてメディアで取り上げられているのをよく目にします。
その影響もあり、神社仏閣を目的に観光される方も多いでしょう。
 
中には、仏像展などのイベントへ赴く方や、仏像を目的にお寺を訪れる方も多いかもしれません。
 
仏像には実にさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
その違いを見分ける方法をご存知でしょうか?
 
見分け方を知ると、より一層深い観点から仏像を拝観することができるでしょう。
 
そこで今回は仏像の種類や、それぞれの特徴をご紹介します。
 

大仏イメージ画像

 

 

仏像とは?

仏像とは、名前の通り仏様を表現した像のことを指します。
 
初期仏教において、仏とは仏教の開祖である仏陀(釈迦如来)を指した言葉でした。
 
この頃仏像は存在せず、仏陀も自身を信仰対象としては考えていませんでした。
大切なのは自力で悟りに辿り着くことであり、他人を拠り所にして救われてもそれは悟りといわないと考えられていたからです。
 
図画化されるようになったのは仏陀が入滅した後といわれています。
仏陀が入滅し、仏の教えを伝えるために形を必要とするようになったのです。
 
ですが、仏陀の姿は人間の手では表現することが不可能だと思われていました。
 
そのため、仏陀の姿そのものではなく、象徴として卒塔婆や菩提樹などを礼拝していました。
インドの初期仏教美術では、仏陀の生涯をあらわした浮き彫りなどはあるものの仏陀の姿は表現されず、存在が暗示されるだけでした。
 
ガンダーラ地方とマトゥーラ地方に仏教が伝わると、仏像が盛んにつくられるようになります。
そして大乗仏教の発達とともに様々な仏様の像がつくられ、現在に至ります。
 
仏教関連の像を総称して仏像といいます。
画像や版画などを仏像に含める場合もありますが、一般的には立体的に表現された丸彫りの彫像を指すことが多いようです。
仏像に用いられる材料は金属や木、石、粘土など多岐に渡ります。
 
仏像は大きく4種類に分けることができます。
それぞれランクがあり、位の高い方から如来・菩薩・明王・天部です。
 
 

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如来

如来とは、悟りを開いた者を指します。
如来の如は真理という意味を持ち、真理を教えることで人々を救済する存在です。
 

外見

穏やかな表情が特徴的です。
 
螺髪(らほつ)と呼ばれる、巻貝のように縮れて丸まった髪が特徴です。
頭頂部は頭の上で髪の毛を束ねたように盛り上がっていて、これを肉髻(にっけい)といい深い知恵を表しているとされています。
 
如来は悟りを開いていることから、着飾らず、質素な布を体に巻いているだけです。
修行中の釈迦如来の法衣を表現しているとされています。
 

種類

代表的なものは釈迦如来ですが、大日如来や阿弥陀如来、薬師如来などが挙げられます。
 

菩薩

菩薩とは、悟りを開くために修行している者を指します。
如来に次ぐ存在で、如来の補佐役といった役割です。
釈迦如来が悟りを開く前、王子だった頃の姿をモデルにしているといわれています。
 

外見

釈迦如来の王子時代をあらわしていることから、装飾品を身に着けており、どちらかというと派手な印象です。
インドの貴族の衣裳がもとになっており、中には冠を乗せている菩薩も存在します。
 
中性的な表情だったり、頭や手がいくつもあったりするのが菩薩の特徴です。
 

種類

代表的な菩薩としては弥勒菩薩や地蔵菩薩が挙げられます。
 
弥勒菩薩はすでに悟りを開き、如来となることが約束された存在で、もっとも如来に近い菩薩です。
 
ただし弥勒菩薩が如来となるには五十六億七千万年後と、あまりにも永い年月を必要とします。
弥勒菩薩の修業が完成するまでの仏様がいない間は、代わりに地蔵菩薩が衆生を救う役目を担います。
 
弥勒菩薩や地蔵菩薩以外では、千手観音菩薩や十一面観音菩薩などが有名です。
 

明王

明王とは、如来や菩薩などが慈悲深く諭しても聞く耳を持たない衆生を煩悩から救う存在です。
仏教に帰依しない人間を力づくで教え諭す役割を担っていることから、如来や菩薩とは違う雰囲気を持っています。
 
一説では大日如来の化身とされています。
 
大日如来といえば真言宗の本尊です。
そのため密教の仏像であり、真言宗系のほか天台宗系のお寺で拝観することができます。
 
真言宗系や天台宗系以外のお寺で見かけることがあった場合、そのお寺が昔は真言宗系や天台宗系の宗派だったか、あるいは昔に初期の密教である雑密を取り入れていた可能性があるかもしれません。
 

密教とは大乗仏教の中の秘密教を指しており、秘密仏教の略称とも言われます。日本の在来仏教では真言宗と天台宗が該当します。

 

外見

如来や菩薩の穏やかな表情とは違い、荒々しく迫力のある動きと怒った形相が特徴的です。
 
唯一、孔雀明王は慈悲をあらわした菩薩の顔をしていますが、明王は仏教に帰依しない民衆を荒業で叱る役目があり、武器を手にしている明王も多く存在します。
 

種類

不動明王をはじめ、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王が中心的役割を担う五大明王です。
五大明王以外では大元帥明王や愛染明王が挙げられます。
 

天部(天)

仏教を守る役目を担ったヒンドゥー教やバラモン教などのインドの神々です。
如来や菩薩の補佐を務め、守護することから護法善神とも呼ばれています。
 
四天王や十二神将など、グループごと祀られるものもあるようです。
また、自然などの概念を神格化したものも多く、中には半身半獣の天部も存在します。
 

外見

天部は数多存在することから、外見に特徴や決まりがあるわけではありません。
 
傾向として、女性神である吉祥天や弁財天は柔らかく慈愛に満ちた表情をしています。
反対に金剛力士や四天王は武器を持ち、忿怒の表情をしているのが特徴です。
 

種類

有名なところで七福神の毘沙門天、弁財天や豊穣の神である吉祥天、帝釈天、梵天などが挙げられます。
 
阿修羅は戦いの神である帝釈天に敗れ、八部衆の一尊となりました。
 

まとめ

以上、仏像についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
仏像にもさまざまな種類があり、階級が定められています。
 
仏像の見分け方を知っておくだけでも、お寺や展示会などで解説を読んだり聞いたりする際、仏像について理解が深まります。
 
また、仏像について一層深い観点から新しい発見を得ることができるのではないでしょうか。
 
 

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