ペット供養|埋葬方法・手元供養|代表的な供養方法をご紹介
- 2019.10.3 | 知識
ペットは私たちにとって家族同然の存在です。
たくさんの愛情をそそぎ、大切に育て、同じ時間をともに過ごします。
そんな最愛のペットを亡くしたとき、どのような供養をしてあげたら良いのでしょうか。
突然直面してしまうとどうしたらいいのかわからず、満足のいく供養ができないかもしれません。
とても辛いことですが、後悔のない供養をしてあげるためにも事前にしっかり考えておくことが大切です。
現在、ペット供養と言ってもさまざまな供養方法が存在するため、どれを選ぶべきか分からない方も多いでしょう。
ここでは数多くあるペット供養の中から、代表的な供養方法をご紹介していきます。
ペット供養
近年のペットブームにともない、ペット供養という言葉が多く使われるようになりました。
亡くなったあとも人と同じように供養してあげたいと考える方が増えたからです。
ペットロスという言葉に聞き覚えがある方もいるのではないでしょうか。
ペットを大切に思うあまり亡くなったときの悲しみが大きく、心身へ影響を及ぼす状態のことを指します。
そんなペットロスの改善としてもペット供養が注目されつつあります。
ペット供養は亡くなったペットのためであることはもちろんですが、遺された飼い主の心をケアするためにも重要視されるようになりました。
丁寧に供養してあげることで、悲しみにくれる飼い主の心境に変化がおとずれ、すこしでも前を向くためのきっかけのひとつになるからです。
手元供養など、ペットを身近に感じられる供養方法であればいつもそばにいてくれる気がすることも理由のひとつです。
ペットの供養方法
昔は庭などに埋葬する供養方法が一般的でした。
しかし、最近ではペットに対しても火葬を選ばれることが多くなってきました。
火葬をする前にはペット葬儀を執り行う方もいるようです。
火葬後にご遺骨が返ってきた際の預け先として、代表的なものをご紹介します。
ペット霊園
ペット専用の霊園や納骨堂に預ける方法です。
合祀タイプと個別タイプがあり、どちらを選ぶかによって費用が異なります。
近年では手元供養と組み合わせて選ばれる方が増えてきました。
合祀墓
他のペットと一緒に埋葬する方法です。
比較的安価ですが、一度合祀してしまうと後から取り出せないことがほとんどなので注意が必要です。
慎重に検討し、決断するようにしましょう。
個別墓
区画分けされており、個別に埋葬するタイプです。
一般的には納骨室の上に石材を用いた墓碑が置かれます。
納骨堂
ペット用の納骨堂です。
ロッカータイプ、棚タイプ、個室タイプなど、種類はさまざまです。
人と一緒に
昔はペットと同じお墓に入れない墓地・霊園が大半でした。
人とペットを一緒に埋葬するのはタブーとされていたのです。
しかし近年では、人用の墓地・霊園でもペット可というところが増えてきました。
中にはペット可であることを大々的にうたっている霊園もあります。
一緒に埋葬することを検討される場合は、納骨先のペット埋葬の可不可を必ず事前に確認するようにしましょう。
自宅埋葬
ペットを自宅の庭に埋葬することは、私有地であれば法律上禁止されていません。
特に犬は、家を守ってくれる動物として亡くなったあと自宅の庭に埋葬することが多かったようです。
浅い穴に埋葬してしまうと、雨水に流されてしまったり野良の動物に掘り起こされたりする可能性があります。
また、水道管などが通っていないか、事前に確認することも重要です。
自然葬
ペットを自然に還したいという思いから、自然葬を選ばれる方もいます。
一部のご遺骨のみ手元供養として手元に置き、残りのご遺骨を自然葬にする場合が多いようです。
手元供養
ペット供養の中でも選ばれる方が多いのが手元供養と呼ばれる供養方法です。
大切なペットを身近に感じることができ、常にそばにいてくれるような気がすることから人気を集めています。
手元供養
ペットのご遺骨を自宅に置き、手元で保管する供養方法です。
すべてのご遺骨を自宅に置く方もいますが、多くの方は大半のご遺骨を霊園や納骨堂に納め、一部のみ手元供養として自宅で供養します。
手元供養はペットを亡くし、傷ついた心をケアできる最も注目されている供養方法のひとつです。
大切なペットをいつまでもそばに感じたい、一緒にいたいという方におすすめです。
祈りをささげる場所を用意し、ペットが生前に好きだったものをお供えして語らう場とすることで、ペットの存在をより身近に感じることができるでしょう。
ペット用のお仏壇や骨壺も数多く登場しています。
かわいい柄や華やかなデザインなどさまざまな種類の中から、お気に入りのものを選びましょう。
中にはペンダントや指輪などアクセサリー型の手元供養品を用意し、身に着ける方もいます。
ペットと離れたくないという思いが強い場合はアクセサリー型を選ぶというのもひとつの手です。
持ち運びができるためペットと一緒に出かけられる反面、紛失の危険性もあるため管理には注意が必要です。
大切なお骨にカビなどが生えてしまっては大変です。
まとめ
最愛のペットとの別れはとても悲しく、苦しいことです。
家族同様に大切なペットだからこそ、人と同じように丁寧にお見送りをしてあげたいものです。
いつかその日が訪れたときにすこしでも後悔が減るように、大変つらいことですが供養について元気なうちから考えることも大切です。
近年ではペット供養の選択肢も広がり、内容も充実してきました。
多くの選択肢の中から、どれが一番自分やペットに合った供養方法なのかをしっかりと検討しましょう。