お墓じまいをする前に…「両家墓」という供養の選択肢

私は嫁いだ身ですが、実家のお墓を墓じまいするという話が、親族の間で持ち上がりました。
ご先祖様が眠るお墓を墓じまいしたくない気持ちが強く、親族に許可を得て、お墓を継承することにしました。将来的には誰でも入れるようにしたいと考えており、お墓に『○○家』という文字を追加したいと思っています。この場合、どのような手続きや方法が必要でしょうか?

こちらは最近コトナラにあった実際のお問い合わせです。
 
お墓じまいという選択をされる一方で、お墓を受け継ぎたいと思われている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、同じような悩みを持ってらっしゃる方に「両家墓」というお墓のスタイルや
特徴、費用、お墓のリフォーム、デザインについて詳しくご紹介します。
 

 

1. 両家墓とは?

「両家墓」とは、2つの家族が1つのお墓を継承・共有するスタイルです。
従来の「家墓」は、特定の家系が代々受け継がれるのが一般的でしたが、
両家墓では異なる家系が合同で、それぞれのご遺骨を安置します。
 
こうしたスタイルは、管理の負担を分担できる点から注目されています。
 
<関連記事>
両家墓の基本的な特徴や家族墓との違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
▶︎「家族墓と両家墓の違いは何?押さえておくべきポイント」
 
両家墓
 

2.両家墓のメリットとデメリット

 
<メリット>
継承者がいなくても安心
両家で共有するため、継承者不足や単身者の問題に柔軟に対応できます。
費用の負担が軽減
両家で管理や供養を分担できるため、単独の家墓よりも負担が軽減されます。
お墓がきれいに保てる
どちらの家族も気軽にお墓参りができるようになるため、清掃や管理が行き届きやすくなります。
 

<注意点>
宗派の違い
宗派が異なるケースが出てくる場合があります。事前に親族間で十分に話し柔軟に対応できるようにしておくことも重要です。
 
文字やデザインのトラブル
両家の名前や家紋を墓石に刻む際、デザインや表記内容を巡る意見の相違が起こることがあります。両家が納得するまで相談を重ねましょう。

 

3.両家墓のリフォームとは?

すでにある「家墓」を「両家墓」にリフォームすることも可能です。
 
両家墓へのリフォーム方法には以下の方法があります。
1. 既存の墓石に両家の名前を追加彫刻する
2. 新たな仏石を設置する

両家墓
※画像はイメージです
 
これにより、家墓から両家墓への移行がスムーズに行えます。
また、墓石のデザインや納骨室の構造を見直すことで、より使いやすいお墓にすることもできます。
 
リフォームの費用や工期は選択する方法や墓地の条件によって異なります。
▶︎ お墓を両家墓にしたい場合のご相談はコトナラへ
 

4.両家墓へのリフォームの具体的な手順

1.関係者への相談

  • ・両家の家族や親族と話し合い、同意を得ることが重要です。
  • ・納骨の順序や戒名・家紋を使用するかなどを話し合います。

 
2.市区町村と墓地管理者への相談

  • ・市町村役場で必要な手続きを事前に確認します。
  • ・自治体や霊園の管理規約に則って、必要な手続きや条件を確認します。

 
3.御見積のご相談
まずは見積依頼をします。
見積もりを依頼された業者は、現地に赴き、現状のお墓の状態を確認します。
 

  • ・作業に必要な環境の確認
    作業時に使用する駐車場の有無や、機材の搬入経路の確認
  • ・墓石や墓地の状態確認
    現在のお墓の状態(墓石の種類、広さ、デザインなど)の確認
  • ・納骨スペースの確認
    既存の納骨数および、納骨可能なスペースの確認

 
▶︎ コトナラでは無料見積承ります
 
一般的なリフォーム費用総額について
小規模な追加彫刻のみの場合は10万円程度から、大規模な墓地整備や新しい仏石設置を伴う場合は、多額になる場合もあります。
 
例:以下は見積もり項目の例です。
・墓石の加工費
・墓地の整備費用
・工事費
※地域や墓地の規模によっても金額は変動します。
 
4.リフォームご依頼とデザインの決定
 
両家墓
デザイン例A:
「○○家」と「□□家」の両家名を刻むデザイン
 
両家墓
 
デザイン例B:
「南無阿弥陀仏」や「絆」「ありがとう」など、意味を込めやすい文字が使われています。
※こちらのデザイン文字は作家 田吾作さんの作品です。
 
5.工事の実施

  • ・業者に正式依頼し、現地工事を行います。
  • ・一般的なリフォーム期間は1~3か月程度です。

 
6.納骨の準備
埋葬許可証(もしくは改装許可証)など、両家のご遺骨を新しいお墓に移す手続きを進めます。
 
7.開眼供養(お墓の魂入れ)

  • ・リフォームが完成したら、僧侶に依頼して開眼供養を行います。
  • ・法要の形態は両家の希望を踏まえて決定します。

 

5.コトナラが提案する新しい両家墓

くようのコトナラでは、お墓のデザインを手がけるプロの図面チームが在籍しています。
最近提案した両家墓の新しいお墓デザインの一例として、「納骨堂風のお墓」があります。
 
納骨堂風一般墓
 
これは一般的なお墓と同じサイズで、複数の家族で使用する納骨堂風のお墓をイメージしていただければ分かりやすいかと思います。
構造が納骨堂風になっており、家紋や「○○家」といった彫刻を省略できるのが特徴です。
この新しいスタイルのお墓には、以下のようなメリットがあります。
 
<納骨堂風のお墓の特徴とメリット>

  • ・継承しやすい
    特定の家系に縛られず利用できるため、継承者がいない家庭でも選びやすいスタイルです。家族構成が多様化する現代に適した柔軟な選択肢となりお客様に喜ばれています。
  • ・お墓じまいを見据えた選択肢
    「お墓じまい」を検討している方にとっては、同じぐらいの費用で手間も最小限に抑えながら、長く供養を続けられる新たな選択肢となります。
  • ・費用と管理の負担軽減
    限られたスペースで広い納骨室を設けることが可能なため、何代にもわたって利用でき、
    管理費や維持費の負担を軽減します。

 
▶︎ 納骨型風のお墓のご相談はコトナラへ
 

6.お墓じまいを検討中の方へ 〜コトナラからのアドバイス〜

お墓は、家族や親族が大切な人を想い、供養する場所です。
そのため、どのような供養の形であっても、家族全員が納得できる選択をすることが何より大切です。
特に、お墓じまいや継承問題でお悩みの方は、従来の家墓だけでなく、
『両家墓』や『納骨堂型のお墓』といった新しいスタイルのお墓を選択肢に加えることで、
より柔軟で納得のいく解決策が見つかるかもしれません。
 
お墓じまいやリフォームを行うことは、一生に一度の大切な決断です。
家族や親族との話し合いを重ねることはもちろん、専門家の意見を取り入れることで、
より安心して進めることができます。
 
「お墓じまい」や「両家墓」などをご検討される際には、ぜひくようのコトナラにご相談ください。
経験豊富なスタッフが、初回相談から設計・石材店紹介、手続きのサポートまで、
最後まで親身になってお手伝いさせていただきます。
 

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