お墓に大理石は使用できない?詳しく解説します

石材と聞いて、最初に何を思い浮かべますか?
岩石、砂利、さまざまありますが、中には大理石を思い浮かべる方もいると思います。
 
大理石は主に建築物や彫像に用いられています。
古代ギリシアのパルテノン神殿、ローマのコロッセオ、インドのタージ・マハルなどの建築物は多くの方がご存知でしょう。
彫像ではミロのヴィーナスや、サモトラケのニケも大理石から作られています。
ルネサンス期の彫刻家、ミケランジェロは大理石からさまざまな彫刻品を制作したそうです。
 
多くと場所で用いられている大理石ですが、日本において大理石でつくられたお墓を見ることはほとんどありません。
それにはどういう理由があるのでしょうか。
 
今回は、お墓に大理石があまり使われない理由について見ていきます。
 

大理石イメージ画像

 

 

大理石とは

大理石とは、石灰岩が変成作用を受けてできた粗粒の方解石からなる岩石の、石材としての呼称です。
岩石学では結晶質石灰岩と呼ばれ、変成岩の一種として分類されています。
 
英語でマーブル(marble)といいますが、語源は古代ギリシアのマルマロス(marmaros)とされています。
漢字で大理石と呼ばれるようになったのは、中国の中華人民共和国雲南省大理ペー族自治州大理市で産出されたのが由来です。
 
石材として大理石と呼ばれるものは多く、岩石学上の大理石(結晶質石灰岩)以外にも非変成の石灰岩、トラバーチン、鍾乳石、ケーブオニックスなどが含まれます。
有名なビアンコ・カラーラはイタリアのトスカーナ州にあるカッラーラで産出されることから名づけられました。
他にも、ギリシャのペンテリコで産出されるペンテリコンやトルコ産の白大理石などが有名です。
 
 

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大理石の持つ特徴

大理石の特徴として、独特の縞模様があること、綺麗な光沢があることがあげられます。
非常に美しい見た目をしていることから、広く親しまれている石材のひとつです。
 
また、大理石には加工しやすいという特徴があります。
そのため建築物や彫刻などの芸術作品に多く使われ、歴史的建造物としての価値を持っているものも多く存在します。
 
ヨーロッパでは大理石の使用率が高く、大理石でつくられた建築物を見かけたこともある方も多いのではないでしょうか。
 
一方日本では、明治時代以降、大理石が使われるようになりました。
洋風建築の建築材料として内装に使われていたほか、大正・昭和時代以降になるとデパートやビルでも用いられます。
 
地中海沿岸部、特にイタリアや中国南西部が産地として有名です。
日本でも大理石を産出している地域があり、山口県で産出したものが多く使われています。
 

大理石でお墓を建てることはできる?

美しい見た目から、「大理石でお墓を建てたい」と思われる方もいるかもしれません。
 
お墓に使用する石について決まりはないため、基本的に好きな石でつくることができます。
もちろん、大理石でお墓をつくることも可能です。
 
それなのに日本では大理石でつくられたお墓を見ることはほとんどありません。
なぜでしょうか。
 
大理石のお墓をつくりたい場合には、大理石のメリットやデメリット、特色を理解した上でお墓づくりを進める必要があります。
 

大理石の持つメリット

大理石のメリットをご紹介します。

 

綺麗な模様

大理石には美しい模様が入っています。
マーブル模様をご存知でしょうか。
その名は、模様が似ている大理石を英語でマーブルと呼ぶことから名づけられました。
非常に美しい見た目から多くの方に好まれています。
 
磨くと美しい光沢が出ることも、人気を集める理由のひとつです。
 

加工がしやすい

大理石はモース硬度が3と比較的にやわらかいため、細かい彫刻をしやすいという長所があります。
そのやわらかさから、今までヨーロッパを中心に彫刻家の間でさまざまな彫像がつくられてきました。
 
自由自在に加工ができる大理石は、彫刻に非常に向いているといえます。
 

モース硬度とは、主に鉱物に対する硬さの尺度です。
モース硬度1の滑石がもっともやわらかく、最高値は10でダイヤモンドが該当します。
人間の爪は2.5の硬度に値するため、滑石は爪で傷つけることができます。

 

大理石の持つデメリット

大理石のデメリットをご紹介します。
 

岩石としては柔らかい

大理石のメリットとして加工のしやすさをあげましたが、反対に柔らかいぶん傷がつきやすいともいえます。
お墓で多く用いられる御影石のモース硬度が6~6.5に対して大理石はモース硬度が3と、御影石よりやわらかいことがわかります。
 
大理石のお手入れには細心の注意を払い、こまめに丁寧に行う必要があります。
 

熱・酸に弱い

大理石は熱や酸に弱いという特性があります。
これは、炭酸カルシウムが大理石の主成分だからです。
 
酸に弱い大理石は、酸性雨に打たれると劣化してしまいます。
そのため日本では屋外建築物に大理石を用いることは多くありません。
 

大理石でお墓をつくらない理由

墓地や霊園で大理石製のお墓を見ることが少ない理由は、日本の気候に合わないからといわれています。
 
デメリットで挙げたように酸に弱い大理石は、湿気や雨が多い日本の天候に合いません。
せっかくの光沢が失われたり、錆になったりします。
 
また、やわらかいことから墓石が傷つきやすいという懸念もあります。
 
外国で大理石のお墓が多いのは、墓石への装飾の多さやお墓に対する価値観、文化の違いが主な理由です。
ヨーロッパでは墓石の劣化を気にすることがあまりありません。
雨によって墓石が傷んでしまっても、建てたときに綺麗ならばそれで良いという考え方もあり、文化の違いを感じさせます。
 
日本では墓石のクリーニングやリフォームを行うように、お墓を長年綺麗に保つべきという考え方が根づいています。
そのため、墓石には耐久性に優れる御影石が好まれているのです。
 

大理石でお墓をたてるためには

デメリットを理解した上で、大理石でお墓をつくりたいと思う人もいるでしょう。
 
石の風化を味わい深いととらえる人もいますし、大理石のお墓は珍しいため、個性としてこだわりを持たれる方もいます。
 
お墓に大理石を用いる場合には、傷みやすい石であるということを理解し、こまめなお手入れを心がけましょう。
建ててから、周囲の御影石のお墓に比べ劣化や風化が早いことで後悔しないよう、注意する必要があります。
 
また、お墓は自分だけのものではなく、親戚や跡継ぎたちにもかかわる一族の財産です。
しっかりと検討し、家族や親戚からも了承を得ておきましょう。
 
コーティング加工を施すことで耐久性をすこしでも高め、劣化速度を遅くさせるという方法もあります。
 
まずは石のプロである石材店に相談することをおすすめします。
 

まとめ

お墓に大理石があまり使われない理由について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
 
大理石でお墓を建ててはいけないというわけではありません。
ただし、事前に石の特性を知っておき、風化や劣化が早いこと、お手入れが重要となってくること、傷つきやすいことを理解した上で検討するようにしましょう。
 
大理石のお墓は珍しく、個性を表現できるという見方もあります。
何度も建てることがないお墓ですから、後悔しないようにしっかりと考え、納得のいくお墓づくりをしましょう。
 
 

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