副葬品にできないものは?その理由をご紹介します

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日本では人が亡くなると、ほとんどの場合、火葬を行います。
荼毘に付す際、故人にとって思い入れが深いものを副葬品として棺に入れたことがある方もいるでしょう。
 
できるだけ故人の好きだったものを副葬品として入れてあげたいところですが、中には火葬にふさわしくないとされるものもあります。
 
故人を見送りたいと思って入れた副葬品でトラブルになってしまうのは良くありません。
 
そこで今回は、副葬品として入れてはいけないものについて見ていきます。
 

副葬品手紙のイメージ画像

 

 

 

副葬品とは

副葬品とは火葬の際、故人とともに埋葬されるもののことを指します。
 
これは人間が死を単なる現象ではなく、特別なものと捉えるようになって発達した文化です。
 
古代より続く様式とされ、日本のみではなく世界各地で行われています。
 
日本では故人の弔い方としてほぼ火葬が行われるため、副葬品とともに棺に納め、ご遺体と一緒に燃やされます。
 
 

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入れてはいけない副葬品

火葬後、遺骨をお墓に納める段階で一緒に埋葬するケースもありますが、棺に入れて一緒に火葬する場合は、前提として可燃性のものでなければいけません。
 

金属製のもの

金属製のものは不燃物のため、副葬品として入れてはいけません。
 
腕時計やアクセサリーなど、故人にとっては非常に思い入れが強いものは一緒にしてあげたいと思う気持ちもあるでしょう。
しかし、燃え残ること以外にも金属がご遺骨を傷つけてしまうおそれもあります。
 
また、溶けてご遺骨に付着し、ご遺骨を汚してしまうこともあるため、絶対に避けましょう。
 

 

ガラス製品

眼鏡などのガラス製品も金属同様に不燃材のため、副葬品には適しません。
また、ご遺骨を傷つけたり汚したりするため、棺の中に入れるのは避けましょう。
 

CD・DVD

CD・DVD等の光ディスクはポリカーボネートというプラスチックの一種でできているため、基本的に副葬品にはできません。
 
プラスチックを燃やすと有害物質が発生したり、悪臭が生じたりします。
 
また、溶けたプラスチックがご遺骨に付着し、ご遺骨の色が変わるおそれがあります。
そのため、多くの火葬場ではプラスチック製品を棺に入れることを許可していません。
 
故人が好きだったアーティストの楽曲や写真等をCDに入れて副葬品にしたいと思われるかもしれませんが、控えましょう。
 

厚すぎるもの

洋服は可燃性のため問題ないように思われがちですが、種類によっては推奨されません。
具体的には厚手のものや、何枚も重ねてあるものです。
 
これらは燃えるのに非常に時間が掛かることから、副葬品にはふさわしくないとされています。
 
同様に、厚手の本も避けましょう。
故人が生前読書家だったという理由から本を入れたいと思う場合には、厚みに気をつける必要があります。
 

 

燃やすと有害物質を発するもの

プラスチックやビニール、革があげられます。
環境に良くないものは燃やしてはいけません。
 
洋服を副葬品として入れる場合にも、素材を確認することが重要です。
 

水気の多いもの

火葬の際、水気の多いものはなかなか燃焼しません。
例としてあげられるのが果物です。
 
特に大きめの果物はそれだけ含まれている水分も多く、燃焼時間が延びてしまう要因となってしまいます。
 
どうしても入れたい場合には小さく切るなど、工夫しましょう。
 

生きている方の写真

故人の写真を副葬品として入れる方は多くいますが、その際、存命の方と一緒に写っているものは避けたほうが良いとされています。
 
これは、副葬品として存命の方の写真を入れることで、六曜の友引同様に故人が写真に写っている人を連れていってしまうといわれており、不吉なこととして避けられています。
その方の心情的にもよろしくありません。
 
もし本人の同意があっても、その家族や親しい人からしてみたら不快な気持ちになるおそれがあります。
 
写真自体は燃えることから、副葬品として入れられる条件を満たしています。
そのため、火葬場から断られることはありません。
火葬場から断られずとも、心情的な配慮から避けた方が良いでしょう。
 

 

お金

硬貨を燃やすことは犯罪です。
法律によって定められているため、副葬品として入れることはできません。
 
ちなみに、現時点での貨幣損傷等取締法において、紙幣を燃やすことは禁止されてはいないようです。
ただし、葬儀社側から許可が下りないことがあります。
 

三途の川の「渡し賃」

日本には、古くから棺の中に六文銭を入れ、故人に持たせるという風習が存在します。
六文銭と聞いて戦国武将の真田幸村を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
 
これら六文銭は同一のものをあらわしています。
 
六文とは自分が三途の川を渡るのに必要な船代といわれています。
文は一文無しという言葉があらわすように、昔のお金の単位です。
 
今では存在しないお金の単位であるため、現在では六文銭が印刷された紙を棺に入れ、燃やすのが一般的になっているようです。
 
現在の通貨は一円玉を除いて金属であることから、副葬品として入れることはできません。
そのため一円玉を文に見立てて燃やす場合もありますが、上述の通り、お金を燃やす行為は貨幣損傷等取締法違反となります。
 
紙か、もしくは金属製やプラスチック製ではない素材の玩具のお金が良いでしょう。
 

 

まとめ

副葬品として入れないほうが良いものについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
 
可燃性のもの、心情的に周囲を不快にさせないもの、燃えやすいものであれば基本的には問題ありません。
わからないと思ったら葬儀社に確認しましょう。
 
故人の最後のお見送りの場ですから、トラブルに発展してはいけません。
供養の心を大切にしながら、遺された人たちの心情にも配慮するよう心掛けましょう。
 

 

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