フランキンセンスの香り|乳香・お香|どんな香り?どんな効能?
- 2020.02.26 | 知識
フランキンセンスのお香をご存知でしょうか。
フランキンス自体は、エッセンシャルオイルなどアロマとしてメディアで取り上げられることもあり、ご存知の方も多いかもしれませんね。
もともとはキリスト教圏を中心に親しまれているお香の一種です。
神秘的で珍しい香りといわれるフランキンセンスですが、お香にはどんな種類や、作用があるかなど詳しくご紹介します。
目次 |
1.フランキンセンスとは |
2.フランキンセンスと聖書 |
3.どんな香り? |
4.ヨガや瞑想にも |
5.フランキンセンスの持つ浄化作用 |
6.フランキンセンスの香りの楽しみ方 |
7.おすすめのフランキンセンス |
8.まとめ |
フランキンセンスとは
フランキンセンスは、アラビア半島に自生しているカンラン科の木の樹脂のことです。
沈香・白檀とならび、植物の3大香木で世界最古のお香のひとつといわれています。
英名でFrankincense、別名をオリバナム、乳香といいます。
オマーン、イエメン、インド北部などが主な原産国で、その中でも最高級品とされるのがアラビア半島の東端オマーン原産のフランキンセンスです。
フランキンセンスの精油は樹脂系(バルサミック)に分類されます。
バルサミックとはバルサミコ酢・バルサム調などで使われている言葉で、元の単語であるバルサムは植物の外部を傷つけたときに出来る分泌物のことです。
お線香タイプや樹脂タイプのお香、精油など幅広いかたちで使用されています。
フランキンセンスと聖書
フランキンセンスはイエス・キリストの生誕時に捧げられた贈り物のひとつとして、聖書の中にも登場しています。
当時、フランキンセンスは黄金に匹敵するといわれるほど貴重なものでした。
乳香を焚いた香りを『薫香』といい、その香りを神に捧げていたのです。
現在のキリスト教の式典でも、場を清めるためにフランキンセンスが焚かれます。
どんな香り?
フランキンセンスはウッディー系の香りの中でも、甘くあたたかい香りがします。
また、スパイシーさが含まれているのも特徴のひとつです。
柑橘系の香りを混ぜて用いられることも多く、「ほっ」とする空間を演出してくれます。
気持ちを落ち着かせる作用があることから、集中したいときやヒーリング目的としてリラックスしたいときなどにフランキンセンスを焚く方も多いようです。
個性的で神秘的な香りを持つフランキンセンスですが、一度焚いてみるとその独特の香りに魅了されるかもしれませんね。
ヨガや瞑想にも
フランキンセンスは古くからヨガや瞑想にも用いられてきました。
フランキンセンスの香りは気持ちを落ち着かせる作用のほか、呼吸を整えて心をクリアにしてくれます。
心と体(魂)を繋げることを目的としたヨガに適したお香といえます。
同じ理由から瞑想にも効果が期待でき、自分の呼吸を見つめる手助けをしてくれるでしょう。
フランキンセンスの持つ浄化作用
フランキンセンスの忘れてはならない効能として、浄化作用があげられます。
場を浄めるために焚かれていることから、古くから、フランキンセンスには浄化作用があると考えられてきました。
聖書に登場することや神秘的な香りのほか、浄化作用もフランキンセンスが親しまれる理由でしょう。
また、フランキンセンスが浄化するのは空間だけではありません。
フランキンセンスには抗菌・抗炎症作用があるともいわれています。
もちろん効果は個人によって様々ですが、多くの方に親しまれるにはそれだけの理由があるのではないでしょうか。
フランキンセンスの香りの楽しみ方
これまでフランキンセンスの香りや歴史、効能についてご紹介してきました。
次はフランキンセンスの種類とそれぞれの使用方法をご紹介します。
まず、どう楽しみたいかによってフランキンセンスの選択肢が変わります。
樹脂タイプのフランキンセンス
樹脂タイプのお香なら、フランキンセンスの香りを強く楽しむことができます。
フランキンセンスの香りが好きな方には特に好評です。
香炉の中で香炭を入れて焚くことで、清澄な香りを楽しむことができます。
最近では火を使わないタイプの電気香炉なども登場し、ますます手軽に扱えるようになりました。
お線香タイプのフランキンセンス
お線香タイプのフランキンセンスなら、長くフランキンセンスの香りを楽しめます。
長さを調節できる点も魅力で、少しの時間リラックスしたい場合などにはお線香を折ることで燃焼時間を短くすることができます。
焚き始めから焚き終わりまで、香りが一定に広がるのがお線香タイプの特徴です。
スティックになっているため扱いやすく、お手軽に乳香の香りを楽しむことができます。
お部屋で焚きやすいく、初めてお香を焚く方にもおすすめです。
精油・アロマオイルタイプのフランキンセンス
アロマとして楽しみたい方におすすめなのが、精油(エッセンシャルオイル)・アロマオイルタイプのフランキンセンスです。
他のオイルとブレンドして使用できる点が他のタイプと異なります。
ブレンドすることで、より自分好みの香りを楽しめるという理由から選ばれる方が多いようです。
また、お線香やお香などは火を焚いて香りを楽しむことが多いため、睡眠時など火を使わずに楽しめることが安心材料になります。
おすすめのフランキンセンス
初めてフランキンセンスを楽しまれる方にはお線香タイプをおすすめします。
フランキンセンスのお線香の香りをご存知の方には大容量タイプがおすすめです。
香炉などをお持ちで、フランキンセンスの香りが特に好きな方には香りが強い樹脂タイプがおすすめです。
樹脂タイプの香りをご存知の方には大容量タイプがおすすめです。
まとめ
フランキンセンスについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
聖書にも登場しキリスト教の式典で用いられてきたフランキンセンスですが、その神秘的な香りも長きにわたり親しまれてきました。
フランキンセンスにはヒーリング作用があるとされており、多くの方が日常的に焚かれています。
また、多くのヨガや瞑想の愛好家にも好まれていることからも、集中したいときや気持ちをすっきりさせたいときなどに適しているといえます。
気持ちが落ち着かないときや、乱れていると感じたときには一度フランキンセンスを焚いてみてはいかがでしょうか。
想像以上の効果に驚くかもしれません。