海洋散骨とは何か?基本的な流れと必要な手続き
1. 海洋散骨の基本的な知識と概要
1-1. 海洋散骨とは?基本知識と概要
海洋散骨とは、遺骨を海にまいて供養する自然葬のひとつです。
近年、お墓不足や継承者の問題、お墓が遠くてなかなか行けないといった背景から、海洋散骨の人気が高まっています。特に、核家族化や少子高齢化が進む現代では、お墓の維持管理の負担軽減が求められており、30代から60代の方々が、お墓じまいや改葬を考える際に、海洋散骨を選択肢に入れるケースが増えています。
費用面でも、墓地の維持費が不要であることや、一周忌などの法要を家族だけで行えることから、家族の負担が軽減されると言われています。さらに、日本ではペットと一緒に入れるお墓が少ないため、海洋散骨でペットと一緒に散骨できる点も「最後まで愛するペットと一緒にいたい」という願いを叶え、多くの人に支持されています。
1-2. 海洋散骨の歴史と背景
海洋散骨は、古くから行われている自然葬の一形態ですが、特に欧米では長い歴史を持ちます。海に還ることで永遠の安らぎを感じるという理念が浸透しており、日本でも自然との共生を大切にする文化があることから、近年では多くの有名人が散骨を選び、社会的にも受け入れられつつあります。
1-3. 海洋散骨の利点と注意点
海洋散骨には、以下の利点があります。
自然に還る:
環境に優しく自然に還る供養方法です。
お墓の管理が不要:
墓地の維持管理が不要となります。
思い出の場所で供養:
故人の希望に沿った場所で供養できます。
ペットと一緒に散骨可能:
ペットと一緒に散骨できる業者も増えています。
一方で、散骨には注意しなければならない点もあります。
例えば、場所によっては地域のルールが異なり、漁業が行われている場所や海水浴場では散骨が制限されていることがあります。そのため、どこで散骨が可能か事前に確認することが大切です。
また、散骨後は遺骨の場所が分からなくなるため、寂しく感じることもあります。家族でよく話し合い、皆が納得したうえで慎重に進めることが大事です。
2. 海洋散骨プランのご紹介
方法 | メリット◎ | デメリット× | |
代行散骨 プラン |
お骨をいったんお預かりし、2組以上の複数ご遺骨をご遺族に代わって専門スタッフが散骨するプランです。 | 専門スタッフが代わりに散骨を行います。予算を抑えたい方や船に乗れない方におすすめです。 | 散骨場所の具体的な確認が難しい場合がある(報告書などを提供することもあります)。 |
合同散骨 プラン |
他のご家族と一緒に散骨を行うプランです。 | 他の遺族と一緒に散骨を行うため、費用を抑えたプランとなります。少人数での参加が可能です。 | 個別の式典や追悼儀式を行うことが制限される場合があります。 |
個人散骨 プラン |
船を貸し切り、ご家族や友人など親しい人たちのみで海洋散骨を行うプランです。 | 家族や親しい人のみで行うプランです。自由にセレモニーができ、日時調整もご家族の都合にあわせやすいです。 | 費用が高くなり、天候によって計画通りに進められないリスクもあります。 |
代行散骨プラン | ||
方法 | お骨をいったんお預かりし、2組以上の複数ご遺骨をご遺族に代わって専門スタッフが散骨するプランです。 | |
メリット◎ | 専門スタッフが代わりに散骨を行います。予算を抑えたい方や船に乗れない方におすすめです。 | |
デメリット× | 散骨場所の具体的な確認が難しい場合がある(報告書などを提供することもあります)。 | |
合同散骨プラン | ||
方法 | 他のご家族と一緒に散骨を行うプランです。 | |
メリット◎ | 他の遺族と一緒に散骨を行うため、費用を抑えたプランとなります。少人数での参加が可能です。 | |
デメリット× | 個別の式典や追悼儀式を行うことが制限される場合があります。 | |
個人散骨プラン | ||
方法 | 船を貸し切り、ご家族や友人など親しい人たちのみで海洋散骨を行うプランです。 | |
メリット◎ | 家族や親しい人のみで行うプランです。自由にセレモニーができ、日時調整もご家族の都合にあわせやすいです。 | |
デメリット× | 費用が高くなり、天候によって計画通りに進められないリスクもあります。 |
3. 海洋散骨の流れと準備
ご自分で海洋散骨の手続きを行うのは、想像以上に大変です。
まず、海洋散骨が可能なエリアの選定をし、これには法律や地域の規制をしっかりと確認することが必要です。
また、散骨を行う日程を決める際には、天候や海の状態を考慮することが欠かせません。
さらに、船の手配や、散骨を実施するための準備(粉骨)も必要です。
これらの手続きや準備を全てご自分で進めるのは非常に負担が大きいものとなります。
このような複雑な準備を安心して進めるためにも、専門スタッフに相談することをお勧めします。
お見積り
お問い合わせ内容に基づき、お見積りを無料でします。サービス内容やオプションについても詳しく説明します。
お申込
お見積りにご納得いただけましたら、お申込手続きを行います。その際に必要書類もご案内します。
遺骨の準備
遺骨を粉状にする粉骨が必要です。「くようのコトナラ」では粉骨サービスも提供していますのでご相談ください。
送骨
ご入金確認後、送骨セットを郵送します。必要書類と骨壺を箱に入れ、郵便局より指定の場所へご郵送ください。
海洋散骨
天候や規制に配慮しながら、ご希望の場所で散骨を行います。
証明書発行
散骨後、散骨証明書または報告書をお送りします。
4. 海洋散骨の費用とプラン
海洋散骨の費用は、選ぶサービスや場所によって異なりますが、以下のような価格が一般的です。
基本プラン
海洋散骨の費用は、選ぶサービスや場所によって異なりますが、以下のような価格が一般的です。
追加サービス
粉骨サービスや個別のセレモニー、ご家族での参加、花束や献花の追加オプションなどがあります。詳しくはお問い合わせ時にご相談ください。
九州地域における海洋散骨の紹介
くようのコトナラの海洋散骨は、九州全域で対応しており、例えば、福岡県、熊本県、鹿児島県、長崎県、大分県、宮崎県、佐賀県など各地での散骨が可能です。地域によっては特色があり、それぞれのエリアでの散骨に関するルールや条件が異なる場合があります。
事前に現地の情報を調べ、法的な規制や手続きについて確認しておりますので、ご安心ください。
5. 海洋散骨の基本的ルール
海洋散骨に関しては、厚生労働省のガイドライン、自治体による条例や規則、事業者のガイドラインになどによって、一般の方への心理的配慮や環境負荷対策のルールが定められています。
例えば「日本海洋散骨ガイドライン」では以下のように定められています。
・遺骨を遺骨と分からない程度(1~2ミリ程度)に粉末化する
・人が立ち入ることができる陸地から1海里(1852メートル)以上離れた海洋上のみで散骨を行い、干潟、河口付近、海岸、浜辺、防波堤やその近辺では行なわない
・フェリー、遊覧船、交通船など一般の船客がいる船舶では行なわない
・漁場、養殖場、航路を避け、一般の船客から視認されないように務める
・自然に還らないもの(金属・ビニール・プラスチック・ガラス・その他に人工物)を海にまかない
・官公庁からの依頼を除き、本人の生前の散骨希望意志に基づく申込み、または葬儀を主催する権限がある者からの申込であること
「くようのコトナラ」では、海洋散骨アドバイザーの資格を取得しており、基本ガイドラインに準じた海洋散骨サービスを提供していますのでご安心ください。
6. 海洋散骨業者の選び方
信頼できる業者を選ぶ際には、実績や評判、提供されるサービス内容を確認しましょう。
「くようのコトナラ」では、資格を持つ海洋散骨アドバイザーが在籍し、安心して利用できる提携業者をご紹介します。
<海洋散骨業者選びのポイント>
実績:
長年の実績がある業者を選びましょう。
評判:
口コミや評判をチェックしましょう。
サービス内容:
提供されるサービス内容を確認しましょう。
ブルーハートマークの認定:
海洋散骨アドバイザーの資格を持つ業者は「ブルーハートマーク」という信頼のマークを持っています。こちらも業者を選ぶポイントのひとつとしてお勧めします。
「くようのコトナラ」では、海洋散骨アドバイザーが在籍しておりますので、信頼のおける提携業者をご紹介します。
7. 海洋散骨のマナーとルール
海洋散骨には、故人を尊重し、自然環境を守るためのマナーとルールがあります。
遺骨の粉骨
海洋汚染に配慮し1mm〜2mm程度のパウダー状(海底に堆積・蓄積しない比重)に粉骨する必要があります。またお墓じまい等でお墓から取り出したご遺骨は、洗浄・乾燥(無害化対策)が必要となる場合がありますのでご確認ください。
献花のマナー
散骨時に献花をする際には自然に配慮した形で行います。例えば、葉や茎の部分を一緒に流してしまうと海洋生物が餌と間違って食べてしまう可能性があるため、花びらのみを使用するなど、適切な方法で行うことが重要です。最近では水溶性の紙で作られた花もあるので、そちらを使用されることもお勧めです。
散骨場所の選定
散骨場所は、他の船舶や漁業活動の邪魔にならない場所を選定します。また、海水浴場や漁場、養殖場、浜辺や防波堤といった観光資源・水産資源の拠点やその周辺では散骨を行うことはできません。くようのコトナラではご希望の地域や場所をお伺いし、対応可能な提携業者をご紹介いたします。
8. 海洋散骨にまつわるトラブルと解決方法
海洋散骨にまつわるトラブルとして、遺族間の意見の相違や、業者との契約内容の誤解などが報告されています。
遺族間のトラブル
遺族間で意見が分かれる場合、事前に十分な話し合いを行い、全員の合意を得ることが重要です。専門のカウンセラーによる相談も有効です。
業者とのトラブル
業者との契約内容に誤解が生じないよう、詳細な打ち合わせを行い、必要な書類を確認しましょう。問題が発生した場合は、第三者機関に相談することも有効です。
ご不安な場合は、くようのコトナラには終活カウンセラーがおりますので、お気軽にご相談ください。
9. 海洋散骨を希望する際の手順
海洋散骨を希望する場合、まずは信頼できる業者を選び、詳細なプランを立てます。次に必要書類を準備し、正式に申し込みを行います。
「くようのコトナラ」では、ご負担なく手続きが進められるよう、オンラインでの相談や申し込みサポートも行っておりますので、遠方からのご相談も可能です。専門スタッフがサポートしますのでご安心ください。
10. 海洋散骨を希望する場合のアドバイス「分骨もおすすめです」
散骨をする場合、分骨することもおすすめです。分骨とは、ご遺骨の一部を自宅やアクセサリーに入れるなどして保管する供養方法です。お墓が遠い人や散骨した人、ペット供養に行われることが多いですが、分骨をすれば散骨後のお参り場所の心配もありません。
「くようのコトナラ」では、分骨用の小さな骨壺や手元供養台の用意もあります。お気軽にご相談ください。
11. 海洋散骨Q&A
A: 海洋散骨には特定の宗教や宗派はありません。自由な形式で行えるのが海洋散骨の特徴です。
A: はい、「くようのコトナラ」ではペットも大切な家族の一員として一緒に散骨することも可能です。事前にご相談いただければ、詳細な手続きや費用についてご案内いたします。
A: 散骨のタイミングは多くの場合、四十九日を過ぎた後や、故人の命日、季節の良い時期、家族が集まりやすいタイミングが選ばれます。
A: ご遺骨を送る際は、送骨セットをお送りします。必要書類と骨壺を箱に入れ、郵便局より指定の場所へご郵送いただきます。
A: はい、粉骨は必要です。ご遺骨を粉状にすることで、環境への配慮ができ、散骨が適切に行えます。「くようのコトナラ」では粉骨サービスも提供していますので、お気軽にご相談ください。
A: 「埋葬許可証」または「改装許可証」のご用意をお願いする場合があります。お客様の必要書類はご契約後、改めてご案内しますのでご安心ください。
A: もちろんです。海洋散骨について迷いや不安があるのは当然です。「くようのコトナラ」では専門スタッフがお客様のお話をお伺いし、ご遺族様の希望や疑問にお答えいたします。納得のいく形で決断できるよう、しっかりとサポートさせていただきますのでご安心ください。
A: ご不安を感じる方も多くいらっしゃいます。遺骨の一部を手元に残す「手元供養」という方法もあります。手元供養では、遺骨の一部を小さな骨壺に入れてご自宅で保管することができます。これにより、海洋散骨と手元供養の両方を行うことができ、後悔を避ける助けになります。「くようのコトナラ」では、分骨用の小さな骨壺や手元供養台の用意もありますので、お気軽にご相談ください。
12. お客様の声
「散骨証明書と写真を
ありがとうございました」
Sさま:代行散骨プラン
ダイビングが大好きだった父を散骨していただきました。生前から本人の希望だったのですが、私自身は最後の最後でもう会えなくなるような気がして迷い続けました。そんな私の話をじっくり聞いていただき、徐々に「やはり本人の希望を叶えるのが一番」だと思えるようになりコトナラさんの代行散骨プランに申し込みました。散骨後、散骨証明書を写真つきで送ってくださり、それを見てほっとしました。父も喜んでくれてると思います。ありがとうございました。
「お墓じまいとして利用しました」
Hさま:代行散骨プラン
私の代でお墓をみる人がいなくなるので、墓じまいを検討したのですが、古い遺骨をまとめて納骨させてくれるところがなかなか見つからず、書類手続きもよくわからず諦めかけていたところ、コトナラさんに相談したところ、海洋散骨のことを知りました。永代供養と迷いましたが、宗派を問わず、愛犬も一緒に散骨可能とのことで生前申込で、私も申し込みさせていただきました。お墓の問題も自分のこともまとめて解決でき安心できました。
「コロナ中に遠方からの申し込み」
Aさま:代行散骨プラン
祖父母と自宅に置かれていたペットを一緒に散骨してもらいました。祖母の希望が「みんなで一緒に」ということだったので、霊園や納骨堂を探していたのですが、私が遠方にいるのと、祖父母がもともと海の近くに住んでいたので、どうせならあの思い出がある海がいいんじゃないかと家族で話し合い、散骨をしていただきました。当日快晴だったそうで、祖父母も愛犬だったジローも喜んでいたと思います。また会いにいくね!
13. 海洋散骨チェックリスト
コラム:「跡を継ぐ人がいないお墓問題のご相談より」
先祖代々のお墓があり、自分もそこに入るつもりだったのが、跡を継ぐ人がいない・・・
子供たちは遠方で迷惑をかけたくない・・・というご相談が最近増えています。
継承者がおらず、お墓の管理料が支払われないと、最終的にそのお墓は「無縁墓」として扱われることになります。
「墓地・埋葬などに関する法律」によれば、官報(日本政府の公式な公報)に告知されると1年以内に管理者からの申し出がない場合、「無縁」とみなされ、お墓の区画は整理され遺骨は無縁仏を集めた供養塔などに合祀(ごうし)されます。
合祀とは、複数のご遺骨を一つの供養塔や共同のお墓にまとめてお祀りする供養方法(永代供養墓のひとつ)です。他の方のご遺骨と一緒に供養されるので、遺骨の区別がつかなくなり、後から個別に遺骨を取り出したり、移動したりすることができなくなります。
継承者を前提とした従来のお墓のシステムでは、制度的に家族の状況に適合しないケースが増えており、永代供養墓や海洋散骨のような継承者を必要としない方法が求められるようになってきました。
その中でも今回ご紹介した海洋散骨は、「自然に還る」「自由になれる」「海はつながっているのでいつでもお参りができる」といったイメージからも人気が高まっています。
「くようのコトナラ」では、海洋散骨を含むさまざまな供養サービスを提供しております。お客様のご要望に合わせた最適なプランをご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。
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