デジタル終活とは?必要性や注意点、進め方などを詳しく解説【2026年版】

デジタル終活とは?
 
スマートフォンやパソコンが生活の一部となった今、 写真や連絡先、各種サービスの契約情報など、
私たちの身の回りには多くの「デジタル情報」が存在しています。
 
こうしたデータを生前に整理しておくことを、
デジタル終活と呼びます。
 
最近では、「終活」という言葉は広く知られるようになりましたが、その中でもデジタル終活は、
必要性に気づきにくい一方で、後から大きな問題になりやすいもののひとつです。
 
本記事では、
・デジタル終活とは何か
・なぜ今、必要とされているのか
・進めるうえでの注意点
・基本的な進め方
などについて、初めての方にもわかりやすく解説します。
 
 

 
 

1. デジタル終活とは「ネット上の情報を生前に整理しておくこと」

デジタル終活とは、スマートフォンやパソコン、インターネット上に保存されている情報を、
生前のうちに整理しておくことを指します。
 
具体的には、以下のようなものが該当します。
✔ スマートフォンやパソコン内の写真・動画
✔ 連絡先やメール
✔ SNSやブログのアカウント
✔ ネット銀行、証券口座
✔ 動画配信・音楽配信などのサブスクリプション
✔ クラウドサービスのデータ
 
これらは目に見えないため、「財産整理」や「相続」とは別物として後回しにされがちですが、
実際には残されたご家族が一番つまずきやすい部分とも言われています。
 
実際に、国民生活センターには、故人が生前利用していたサブスクリプションの解約方法が分からず困っている、
という相談も寄せられています。
 

2. デジタル遺品・デジタル資産とは

デジタル終活を考える際によく出てくる言葉が、「デジタル遺品」「デジタル資産」です。

デジタル遺品

パソコンやスマートフォン、インターネット上に残されたデータやアカウント全般を指します。
・写真、動画、文章データ
・SNSアカウント
・メール履歴
・各種アプリの利用情報
 
金銭が発生していなくても、故人の記録や人間関係が詰まった重要な情報です。
 

デジタル資産

デジタル遺品の中でも、特に金銭的価値があるものを指します。
・ネット銀行、証券口座
・電子マネー
・暗号資産
・ポイントサービス
 
これらは相続の対象になるケースもあり、 整理されていないと把握自体が難しくなります。
 

3. なぜデジタル終活が必要とされているのか

1.家族が「何から手をつけていいか分からなくなる」

デジタル情報は、本人しか把握していないことが多いのが特徴です。

・ロック解除ができない
・パスワードが分からない
・どんなサービスを利用していたか分からない

この状態になると、家族は「勝手に触っていいのか」「解約などの手続きは必要なのか」と悩み、結果として、解約できていないまま契約が残ったり、必要な手続きが進まなかったりするケースも少なくありません。
 
2.サブスクリプションや契約が放置されやすい

動画配信、音楽配信、クラウドサービスなど、定期課金型のサービスは年々増えています。

これらは、
・利用履歴が分からない
・ログインできない

という理由で解約が進まず、気づかないまま支払いが続いてしまうこともあります。
金額の大小にかかわらず、家族にとっては心理的な負担になりやすいもののひとつです。
 
3.個人情報・プライバシーの問題

SNSやメール、写真データなどには、本人だけでなく第三者の個人情報が含まれていることもあります。整理されないまま放置されることで、

・情報漏えい
・意図しない公開

といったリスクが生じる可能性もあります。
 

4. デジタル終活を進める際の注意点

デジタル終活を進める際の注意点
 
デジタル終活は「メモをきちんと残しておけば終わり」ではありません。
進めるうえで、いくつか大切なポイントがあります。
 
✔ パスワードをそのまま書かない
すべてのIDやパスワードをそのまま残すことは、リスクを伴います。
・ヒント形式で残す
・保管場所を分ける
など、安全性を考慮した方法を選ぶのがポイントです。
 
✔ 情報は定期的に見直す
デジタル情報は日々変化します。
・使わなくなったアプリ
・新しく契約したサービス
メモを残す場合は、随時更新と見直しをしましょう。
 
✔ 「全部家族に任せる前提」にしない
デジタル終活は、すべてを家族任せにする必要はありません。
・残すもの
・消してよいもの
・判断に迷うもの
この内容を残しておくだけでも、家族の負担は大きく変わります。
 

5. デジタル終活の基本的な進め方

最初に取り組む場合は、以下の流れで考えると整理しやすくなります。
 
✔ 1.デジタル情報を書き出す
まずは、
・どんな端末を使っているか
・どんなサービスを利用しているか
を把握するところから始めます。
 
✔ 2.残すもの・整理するものに分ける
・残したいデータ
・不要なデータ
・判断を家族に任せたいもの
すべてを残す必要はありません。大まかに分けるだけでも十分です。
 
✔ 3.家族が分かる形で残す
最終的に大切なのは、家族が「何をしておけばいいのか分かる状態」にしておくことです。
ノートや一覧表など、自分に合った方法を選びましょう。
 

6. デジタル終活は「年齢の問題」ではありません

デジタル終活というと「高齢になってから考えるもの」という印象を持たれがちですが、
実際には年齢に関係ありません。
スマートフォンやパソコンを使っている人であれば、誰にとっても身近なテーマです。
 
たとえば、写真や連絡先、各種サービスのアカウント情報は、年齢にかかわらず日々増えていきます。
利用しているサービスが多いほど、「本人にしか分からない情報」も増えていきます。
 
また、若い世代ほど、

  • 複数のSNSを使い分けている
  • サブスクリプションやクラウドサービスを日常的に利用している
  • 端末やアカウントの数が多い

といった特徴があり、情報が分散しやすいという側面もあります。
 
そのため、「まだ早い」「今は必要ない」と感じている人ほど、
いざというときに、家族が状況を把握できずに戸惑ってしまう、というケースも少なくありません。
 
デジタル終活は、人生の終盤に一気に行うものではなく、日常の延長として、少しずつ見直していくものです。
スマートフォンの機種変更や、アプリの整理、パスワードを変更したタイミングなど、
身近なきっかけから考え始めても問題ありません。
 
「今すぐすべてを見直さなければならない」
 
というものではなく、
“気づいたときに少しずつ整理していく”
それだけでも、将来の負担は大きく変わります。
 

7. まとめ|デジタル終活で本当に大切なこと

デジタル終活は、ネット上の情報を整理すること自体が目的ではありません。
 
大切なのは、残された家族が困らずに動ける状態をつくることです。
 
知識として理解していても、実際の場面では
「どこから手をつければいいのか分からない」
「判断に迷って、調べたり手続きすることに疲れてしまう」
というケースも多く見られます。
 
デジタル終活について考え始めた今だからこそ、家族が困らないように、
少しずつ準備しておくことが大切です。
残された家族が、実際に「どこで迷いやすいのか」については、
次の記事で、具体的なケースをもとにもう少し詳しく解説します。

0120-594-940

通話無料 9:00~18:00
無料 情報案内
365日24時間受付中