古いお守りやお札はどうする?|期間・返納方法|詳しく解説
- 2023.12.15 | マナー
神社やお寺へ参拝した際、お守りやお札を購入する方も多いのではないでしょうか。
自分で購入しなくても受験や試験の合格祈願、厄払いなどでいただくこともあり、所有する機会が多いものです。
そして、古くなったお守りやお札をどうすれば良いかわからず、気づけば長い間放置してしまっていた…
という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、古くなったお守りやお札の処分方法をご紹介します。
お返しする時期
基本的にお守りやお札の効力には期限があります。
なかには期限がないものもありますが、ほとんどのお守りやお札には効力に期限があります。
お守りやお札の多くは1年間の平穏・安全などを祈願するもののため、
1年後には新しいものに取り替えるのが一般的です。
また、神道における常若(常に新しく清浄であることを尊ぶ考え)などから、
1年を目途に新しくしたほうが良いとの考えもあります。
以上のことから、基本的にはお守りやお札の交換期限は1年と覚えておくと良いでしょう。
ただし期限があるお守りやお札でも、1年過ぎたら効力がまったくなくなるというわけではなく、
徐々に穢れていくとされています。
満願守り
満願守りとは受験の際の合格祈願、出産の際の安産祈願など明確な目的が叶うようにと
お願いした際にいただくお守りです。
願掛けとして得たお守りは満願守りに分類されます。
満願とは、期限を定めた神仏への祈願の日数が満ちることを指します。
結果にかかわらず、期限が終わったらお返しします。
合格祈願でいえば受験が終わった後、安産祈願でいえば出産した後です。
すぐに返さなければいけないというわけではないので、落ち着いた頃にお礼参りをすると良いでしょう。
一年守り
一年守りとは永続的な願いに対するお守りのことです。
家内安全、交通安全、商売繁盛などがあげられます。
これらは満願守りと違い、願い自体に明確な終わりがありません。
そのため、一年ごとに新しいものに取り替えることで効力を持続させるのです。
多くの方は、初詣の際に昨年のお守りやお札を返し、新しいものと取り替えます。
無期限のお守り
お守りの中には、期限のないものもあります。
お寺でいただけるお守りやお札です。
ただし、満願守りのように明確な願いを込めたものは、期間を終えたらお礼参りとともに返納することをおすすめします。
他にも、七五三のお守りには期限がないといわれます。
お守りに『この子を一生お願いします』という意味が込められているからです。
一生を託されたお守りなので、期限も一生ということになります。
もちろんその人の考え方次第ですので、返納したい場合はお返ししましょう。
返納先は?
古いお札やお守りを返納しようと思った際、どこにお返ししたら良いのでしょうか。
一番良いとされるのは頂いた神社やお寺です。
頂いたところにお返しするのがもっとも正しい方法ですが、中にはお土産で頂いた場合や、引っ越などでその神社やお寺に中々行けないといったケースもあるでしょう。
そのようなケースでの返納方法を2つ紹介します。
1.郵送で返納する
中には、郵送での返納を受け付けている神社やお寺があります。
遠方にある場合、直接お返しするのが難しい場合には郵送を検討するのもひとつの方法です。
ただし、すべての神社・お寺が対応しているわけではありません。
郵送前に必ず郵送での返納を受け付けているか確認しましょう。
送る際は、お守り・お札在中であること、神社の場合はお焚き上げ、お寺の場合は焼納を希望していることを記載します。
また、お焚き上げ費用を入れる場合は現金書留にて返納しましょう。
金額については、購入したお札やお守りと同額程度が望ましいとされています。
不安な場合は、受け付けているかを確認する際に尋ねてみましょう。
2.違う神社・お寺に返納する
他の神社やお寺のお守り・お札を受け入れているところもあります。
そういった神社やお寺を探し、返納するのも方法のひとつです。
ただし、お寺でいただいたものはお寺に、神社でいただいたものは神社に返納します。
神社では八百万の神を信仰していることから、異なる神様のお守りでも同じように扱ってもらえることが多いようです。
数は少ないですが、お寺や神社を問わず受け入れてくれる神社仏閣もあります。
ただし神様と仏様は同じではないため、基本的には受け付けていません。
誤って返納しないようにしましょう。
また、お寺では宗派が異なる場合、失礼にあたり受け取ってもらえないことがあるので注意が必要です。
たとえば浄土真宗のお寺でいただいたものなら、浄土真宗のお寺であれば受け付けてもらえることが多いようです。
いずれにしても、事前確認を忘れないようにしましょう。
返納以外の方法
神社やお寺に返納する以外の方法をご紹介します。
どんど焼きに持っていく
正月に、書初めや正月飾りを持ち寄って燃やす火祭り行事のことをどんど焼きといいます。
どんと焼きのほか、左義長やさいと焼きなど地域によって呼び名は異なります。
全国各地の町内会や神社などで広く見られる習俗のひとつです。
どんど焼きでは古くなったお札やお守りを焚き上げることができます。
本来、神社のお守りを火で燃やすのは厳禁とされていますが、どんど焼きの火は使ったものを神様に返すといわれており、お札やお守りも燃やして問題ありません。
お札やお守りを持ち寄っていいか、事前に確認しておくと良いでしょう。
お札やお守りの一般的な処分方法について紹介しました。
お札やお守りには、私たちを守ってくれる効力があり、大切な想いが詰まっています。
一定期間を過ぎ返納する際は、感謝の気持ちを忘れずにきちんとした手順や方法で行うことが大切です。
ただし、必ず返納しなくてはいけないということではなく、思い出の詰まったお守りなど処分したくない場合には無理に処分する必要はありません。
その場合、お守りやお札をいただいた寺社に感謝の気持ちをもち参拝すると良いでしょう。
どのような方法を選んだとしても、一番重要なことはお守りに対する感謝の気持ちを持つことが、何よりも大切です。
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